アリアナ・グランデ公演でのテロ「まるで戦場」

 英中部マンチェスターで22日午後10時半(日本時間23日午前6時半)ごろ、若者に人気の米歌手アリアナ・グランデ(23)のコンサート会場で爆発があり、子供を含む20人以上が死亡、50人以上が負傷した。地元警察は23日、会場で起爆装置を持った男1人が死亡したと明らかにし、男による自爆だったとの見方を示した。過激派組織「イスラム国」(IS)は、ネット上に「イスラム国の兵士の1人」が実行したと声明を発表した

 「バイバイ、マンチェスター」。最終曲を歌い終えたアリアナがステージを去り、照明がともった。ファンは徐々に出口に向かう。その時、突然爆発音が響いた。

 会場ではコンサートの最後に舞い落ちたピンク色の風船を多くの観客が手にしていた。友人と来場していた男性は「風船の破裂音だろうと思った」と証言。しかし悲鳴が上がり、多くの人々が駆けだした。「何かが起きた」。異常を察した若者らはパニックとなった。

 爆発はアリーナ出入り口近くのチケット売り場のそばで起きた。現場周辺には会場から出てきた観客のほか、家族を迎えに来た父親らの姿もあった。強い光、爆発音、煙。妻子を待っていた男性は衝撃で数メートル吹き飛ばされた。床には爆発物に仕掛けられていた可能性のある金属のナットが散乱。血が飛び散っていた。

 会場で負傷者の治療を手伝ったクリス・パーカーさん(33)は「まるで戦場のようだ」と振り返った。会場にいた男子大学生(19)はBBC放送に「至る所で人が泣き叫んでいた」と証言。別の男性は「客席の後ろの方で大きな音が鳴り、最初は銃声と思った」と話した。

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