キンコン西野、無料公開の絵本の売り上げアップを報告

 絵本作家でお笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が20日、ブログを更新し、自身が描いた絵本「えんとつ町のプペル」を無料公開したところ、ネット通販の書籍ランクで1位となったことを報告した。

 西野は19日のブログで、2000円(税別)の同書が小学生など子供達が気軽に買える値段ではないことなどを理由に、ネットでの無料公開を開始。「10万部売れるコトより1億人が知っているコトの方が遥かに価値があると考える」と訴えたが、賛否両論が巻き起こっていた。

 だが、ネットで無料公開したにも関わらず、ネット通販サイトでは同書が書籍1位になるなど、逆に売り上げがアップしたことを報告。「面白い事件だなぁと思いました」とコメントをつづった。

 西野は「人は知っているモノを買うと言える」と分析。旅行を例に挙げ、「グランドキャニオンしかり、万里の長城しかり、僕らが旅行をする時はテレビやネットやパンフレットで、すでに(ほぼ)知っている場所に〈お金を払って〉行きます」と説明。「逆に旅行会社の人に『10万円払ってくれたら、最高の場所に連れて行ってあげるよ』と言われても、なかなか動きません」と、“確認作業”も購入の動機になるとした。

 西野は無料公開について「お金稼ぎをしたい人はお金稼ぎをすればいい。ただぼくは信用稼ぎをしようと思います」と、お金ではなく、信用を広げたいと持論を展開。「2017年、僕らはもっと人を信用していい。自分から与えていっていい」「無料公開したのに売り上げが伸びて、Amazonランキングが1位になったことがそれを証明している」とも訴え、無料公開した信用や感謝が積み重なった結果が、本の売り上げ増につながったと分析していた。

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