君の名は。 北米に本格進出決定、200スクリーン RADの主題歌も英語で

 歴史的ヒット中のアニメ映画「君の名は。」が北米に本格進出することが17日、分かった。4月7日(現地時間)に200スクリーン規模で公開され、吹き替え版が上映される劇場ではロックバンド・RADWIMPSによる主題歌も英語バージョンとなる。

 映像と音楽の融合が作品に欠かせぬポイントであることから、RADのボーカル・野田洋次郎(31)が新たに英語詞を書き下ろし、再レコーディングした。新海誠監督(43)も「『君の名は。』では歌と台詞と物語は渾然一体であり、主題歌の歌詞は主人公たちの叫びでもあります。今回の英語主題歌版で、北米の観客に『君の名は。』の世界をより深く楽しんでいただけることを願っています」と必然性を強調。英語圏でも作品の魅力を損なわぬための異例の試みは“本気度”の証拠だろう。

 英語主題歌は「Zenzenzense」など4曲。1月27日にデジタル配信を開始し、国内で2月22日にCDリリースする。また、英語主題歌版の本編(台詞は英語字幕付き)も1月28日から2週間限定で上映される。

 映画は、昨年の公開から16日までの144日間で観客動員1793万人、興収232億円を記録。興収は邦画歴代2位まで上り詰めた。新海監督の高度な作家性と映像美、全編を貫くRADの音楽、俳優の神木隆之介(23)らによる声優陣の演技力などが化学反応を起こし、熱狂の渦を広げている。

 世界125の国と地域で配給されることが決まっており、すでに公開された中国、タイ、台湾では日本映画として当地の興収記録を更新。アジア圏で次々とヒットを記録し、満を持して北米へと打って出る。

 米アカデミー賞の長編アニメ部門ノミネート候補への資格を得るため、昨年12月には米ロサンゼルスの劇場1館(キャパ148席)で1週間限定公開されたが、そのときも大盛況。現地配給会社のCEO、ゲン・フクナガ氏は「この作品はすべての人の期待の上を行き、観客と批評家両方の心を即座に掴んでいます。これから将来にわたり長く語り継がれる作品となるでしょう」と期待感を伝えている。アカデミー賞のノミネートが発表されるのは24日夜(日本時間)。

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