スコセッシ監督 念願の映画化「沈黙」への熱い思い

 米映画監督のマーティン・スコセッシ氏(74)が16日、都内で、映画「沈黙-サイレンス-」(21日公開)の来日会見を行い、約1時間冗舌に語った。会場入りから準備に時間がかかり15分遅れで登場した巨匠は、イスに腰をかけ、1988年に作家・遠藤周作の原作小説「沈黙」に出会ってから28年の時を経て映画化した今作への熱い思いを口にした。

 隠れキリシタンの苦難、生きることや信じることの意味を問う内容に「若い頃に撮っていたら違う作品になっていた。(制作過程で)これは巡礼なんだという感覚を覚えた」と感慨深げ。会見開始は遅れた分の15分間、延長して質疑に応じる対応を見せていた。

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