NHK籾井会長の再任困難 経営委の同意得られず

 来年1月24日で任期満了となる籾井勝人NHK会長の再任が極めて困難な情勢であることが2日、関係者の話で分かった。会長の任命権を持つ経営委員会内で、籾井会長の手腕を疑問視する声が相次ぎ、全委員12人のうち、任命に当たって放送法が定めた9人以上の同意を得られない見通しとなったため。

 籾井会長は14年1月25日の就任会見で「政府が右というものを左というわけにはいかない」「(従軍慰安婦は)どこの国にもあった」「(特定秘密保護法案が)通ったのでもう言ってもしょうがない。政府が必要というから様子を見るしかない」と問題発言を連発。15年3月には私用のゴルフで乗車したハイヤー代金をNHKに請求するなどして、経営委から注意を受けた。

 経営委は10月、「政治的中立」など次期会長の選考基準となる5項目の資格要件を発表。ある経営委員は「籾井さんでは組織が持たない」と指摘していた。6日に次期会長の指名部会を開き、籾井会長の他、各経営委員が推薦する会長候補を選考。年内にも新会長を決める運びだ。

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