シンガー・ソングライターの松任谷由実（６２）が１７日、神奈川・よこすか芸術劇場で１８日に初日を迎える全国ツアー「宇宙図書館」の公開リハーサルを行った。自己最長＆最多となる４２都市８０公演で、荒井由実時代から通算観客動員数８００万人をクリアする節目のツアー。タイトル通り、時空を超えた未来的なステージと衣装でユーミンワールドを展開する。

　「ようこそ宇宙図書館の不思議な世界へ。皆さんを異次元のインナーワールドに招待します。準備はいいですか？宇宙図書館発、各駅停車、未来行き。まもなく発車します！」

　空間がゆがんだ書庫をイメージしたセットで、スタイリッシュなスーツ姿の松任谷が呼びかけ、ライブはスタート。タレント・篠原ともえらが手がけた衣装で、７０年代に発表した代表曲「ひこうき雲」「ルージュの伝言」から最新曲「Ｓｍｉｌｅ　ｆｏｒ　ｍｅ」まで、２時間の“時間旅行”を繰り広げる。

　還暦を過ぎて初のツアーだが、“ポップスの女王”健在を印象づける。２日発売の最新アルバム「宇宙図書館」はオリジナル作品では、１９９７年の「Ｃｏｗｇｉｒｌ　Ｄｒｅａｍｉｎ’」以来１９年ぶりにオリコン１位を獲得した。

　「１ステージ、１ステージ、魂をこめて、何があってもくじけない、強い希望の光をみんなに送りたい。これが最後のロングツアーになったとしても悔いのない、最高のツアーにしたいと思っています」と来年９月まで続く長丁場に意気込んだ。