加藤浩次、ディラン沈黙への論調を謝罪「僕自身が言葉を失いたい」

 お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が31日、メイン司会を務める日本テレビ「スッキリ!!」(月~金、前8時)で、ノーベル文学賞に選ばれた米シンガー・ソングライターのボブ・ディランについて、これまで番組内で発してきた論調について謝罪した。

 ディランは今月13日に受賞が発表されて以降、コンサートなど公の場でのコメントは発表せず、選考したスウェーデン・アカデミーも本人と連絡が取れない状況が続いていた。また、選考メンバーからはディランへの批判コメントも発せられるなど、ディランがノーベル賞を辞退するのか受けるのかが注目されていた。

 しかし、先週、本人が2週間の沈黙を破りアカデミーへ電話をかけ、「賞を受けるかって?もちろん。ノーベル賞の知らせに言葉を失ったよ。これほど名誉をいただき感謝しています」と喜びの声を伝えたことや、英国紙「テレグラフ」が本人のインタビューに成功し、12月10日のノーベル賞授賞式に出席する意向が報じられた。ただ、受賞決定後の沈黙や連絡が取れなかった理由については、明確な理由は語らなかったという。

 これを受けた加藤はこの日、「考えられないですよ。言葉を失っていたとは考えてもいなかったです」と苦笑気味に話すと、ディランが沈黙している間に自分たちが番組内で「ノーベルがダイナマイトを作ったから反戦の意識が強いのではないかとか、だからノーベル賞を受けないのでないか」などと発した論調について、「勝手なことを言っていた。本人は喜んで言葉を失っていただけ。勝手な憶測で言っていたわれわれも気をつけないといけない。テレビでああだこうだ言って全部間違っていることがある。視聴者の皆さんに謝りたいと思います。僕自身が言葉を失いたいと思います」と反省の弁を発しながらカメラに向かって頭を下げていた。

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