「君の名は。」韓国でも旋風 「釜山国際映画祭」舞台挨拶に600人

 日本で社会現象となっている映画「君の名は。」が9日、アジア最大の映画祭である韓国の「第21回釜山国際映画祭」で公式上映され、声優を務めた神木隆之介(23)と上白石萌音(18)、新海誠監督(43)が出席した。日本では興収138億円を突破し、200億円の大台が現実味を帯びている。韓国でも熱狂的に迎えられ、今月中旬に始まる世界公開に先駆けて“「君の名は。」旋風”が巻き起こった。

 期待感を表すように、声を発する度に大歓声が起きた。上映劇場前で行われた名物の野外舞台あいさつには600人が殺到。新海監督、上白石に続き神木が「チョヌン、ノエイルムンエソ 瀧 ヨギル マットゥン 神木隆之介 イムニダ(『君の名は。』で瀧を演じた神木隆之介です)」と韓国語であいさつすると、大きな拍手が響き渡った。

 「君の名は。」は日本で歴代6位となる興収138億円を記録し、新海監督が手がけた小説版が123万部を売り上げるなど関連書籍が計213万部と書店も席巻。ゆかりの場所を訪れる“聖地巡礼”が話題となり、RADWIMPSによるサントラは売り上げ24万枚超と、いまや社会現象となっている。

 週間興行ランキングではV7が濃厚で、日本歴代2位となる最終興収200億円突破も視界に入った。今月中旬からは世界89の国と地域で随時、公開される。来年1月封切りとなる韓国の配給担当者は「韓国でも『過去にジブリが大ヒットしたような現象が起きるかも』という声がかなり増えている」と証言。邦画アニメで過去最大だった「千と千尋の神隠し」の339スクリーンに匹敵する300スクリーン以上で拡大公開される。

 フィーバーは既に始まっており、新進気鋭の監督作を上映する「ガラ・プレゼンテーション部門」での公式上映は841席の劇場が超満員。徹夜組まで現れた当日券(約300席)は、わずか4分で完売した。神木らが席を譲り、立ち見で鑑賞するほどの熱狂ぶり。歴史的な大旋風が、国境を越えていく。

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