ピアニストの中村紘子さんが死去
ピアニストの中村紘子(本名・福田紘子)さんが26日に大腸がんのため死去していた。72歳だった。所属事務所が28日深夜にマスコミ各社宛てのFAXで発表した。葬儀・告別式は28日に近親者だけで行われた。後日にお別れの会を行うという。
所属事務所によれば、早くから天才少女ピアニストとして注目されてきた中村さんは、1965年にショパン・コンクールで入賞。世界各国のリサイタルなど3800回を超える演奏会に出演し、50点以上のレコーディングも行ってきた。
ほかに数多くの国際コンクールの審査員を務め、94年からは浜松国際ピアノコンクールの審査委員長を歴任。音楽活動とともに難民救済などのボランティア活動にも携わってきた。
今年4月には東京交響楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲24番を共演。5月8日に兵庫・淡路島で行ったリサイタルが公の場での演奏だったという。