曽根晴美さん死去 映画「仁義なき戦い」シリーズの悪役などで活躍

 映画「仁義なき戦い」シリーズの悪役などで活躍した、俳優の曽根晴美(そね・はるみ)さんが先月16日に、胆管細胞がんのため、名古屋市内の病院で亡くなっていたことを6日、所属事務所が発表した。78歳。大阪府出身。葬儀は家族のみで執り行い、曽根さんの遺志で、お別れ会の予定はないという。

 所属事務所によると、曽根さんは2年前に脳梗塞を患うも、手術して後遺症もなく復帰。昨年末に再び体調不良を訴え、今年1月に胆管細胞がんと診断され、すでに手術ができないほどに進行していたという。

 2月中旬までは、プロデュースを手掛け、出演もこなし遺作となったVシネマ「仁義のはらわた2」(8月発売)の撮影に参加。その後も仕事への意欲を見せていたが、体力が低下して5月27日に入院。最期は家族にみとられて、息を引き取った。

 曽根さんは芸能界デビュー前に、プロ野球・東映フライヤーズに支配下登録されるも、試合出場する前にケガをして選手続行を断念。親会社が東映であることがきっかけとなり、1957年に東映第4期ニューフェイスに選出された。映画やドラマに多数出演し、2003年には製作、出演したオリジナルビデオ「極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU」が、カンヌ国際映画祭の監督週間で上映された。

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