大泉洋 爆ショー劇!疑った主演男優賞

 東京映画記者会(デイリースポーツなど在京7紙で構成)が制定する「第58回ブルーリボン賞」の授賞式が9日、東京・イイノホールで行われた。主演男優賞に選ばれた俳優・大泉洋(42)はバラエティーで鳴らした話術で会場を爆笑の渦に。主演女優賞の有村架純(22)は、対象作「ビリギャル」の母親役で助演女優賞に選ばれた吉田羊(年齢非公表)と“親子おそろいファッション”で晴れ舞台に立った。

 受賞者のトリでスピーチした大泉は、らしさ全開だった。「最後まで待ってましたが、(登壇前に)『以上をもちまして…』とこの会が終わったらどうしようと。ドッキリなんじゃないかと。バラエティーを多くやっているもので、怖くなりました」。開口一番、疑心暗鬼の胸中を吐露して笑わせた。

 対象作「駆込み女と駆出し男」での好演もさることながら、会見などで記者に見せる人柄も加味されての、主演男優賞選出。「タレントか役者か分からない人が、プロが選ぶ賞で評価されてありがたくて…」と感極まったように言葉を詰まらせる場面もあったが、“演技”と思われたのか、客席からは笑い声が漏れた。

 ブルーリボン賞の慣例で、来年の授賞式では、主演作「アイアムアヒーロー」(4月23日公開)の共演者でもある有村と司会を担う。昨年の主演賞コンビとして司会を務めた浅野忠信(42)と安藤サクラ(29)の、たどたどしさが目立った進行を引き合いに「あぁはなるまい」と毒噴射。「権威ある賞なので重々しくやろうと思います」と宣言しつつ、「あんなこと言いましたが、最高の司会でした。私はつい、目先の笑いを取りたくて」と失言を訂正し“前任者”に敬意を払った。

 式を締めくくる記念撮影では、カメラマンが「大泉さん、大笑いで」とリクエスト。白い歯を見せる最高の笑顔で応えて、受賞理由でもある人柄の良さを証明していた。

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