舘ひろしコラム「あぶデカ」4人一緒だ

 渡辺謙の直筆FAX
客席に手を振る舘ひろし(左)と柴田恭兵=1月30日、東京・丸の内TOEI
2枚

 【おれタチの言葉】1月30日に公開された映画「さらば あぶない刑事」が動員40万人を突破したと聞きました。ありがたいね。素直にうれしいです。

 公開初日の夜、打ち上げパーティーの前に、好調な出だしだと渡(哲也)に報告しました。何日かしてから自宅にも行って直接、伝えたら『よかったな』ってすごく喜んでくれた。「今、ああいう派手な映画はないから、いいぞ」って。

 成城の石原裕次郎さんの家にも行き、仏壇にチケット2枚を置いて、『ありがとうございました』と手を合わせてきました。

 改めて感じたのは「あぶデカ」の4人、おれ、恭サマ(柴田恭兵)、オンコ(浅野温子)、トオル(仲村トオル)の4人が一緒になると「怖いものなんかない」って気持ちになるってこと。他の俳優たちと共演するのとはまた違うエネルギーがあるんだよね。

 番宣でいろんな媒体に出させてもらったけど、印象に残ってるのは日本テレビ系「しゃべくり007」かな。トオルがさ、おれが昔にした話をしてたね。

 若いころにトオルがジャガーを買うか悩んでるから、「生意気だとか、まだ早いって言われることをビビる必要はない。おれはずっと生意気だと言われてきた。背伸びしていれば、お前の身の丈はそれぐらいだと思ってもらえるようになる」って言ったんだよ。

 おれは20代後半のときには、コンコルドに乗ってた。ボロボロのジーンズ着てコンコルドやリムジンから降りるってカッコイイと思ってたんだよね。

 恭サマとは、映画のキャンペーンのとき、新幹線の中でずーっと話し込んだ。ゴルフの話だったね。お芝居の話はしない(笑)何を話したかではなくて、一緒に話す空気が好きなのよ。

 「あぶデカ」の取材を受けるときも、何回も同じことを話すから飽きてくるんだけど、そうしたら恭サマが頑張ってくれて、恭サマが飽きてきたなと思ったら俺が頑張る。あうんの呼吸だからこそ乗り越えられたってのはあるよね。

 「あぶデカ」は本当にこれで終わり?ってよく聞かれるんだけど、やっぱり「さらば」だから、終わるべきだと思うんですよ。でも、別の形でまたできたらと思ってます。まったく違う新しい作品でもいいし、また4人で仕事ができたらってね。特に恭サマとはね。

 ◇  ◇  ◇

 舘ひろし(たち・ひろし)1950年3月31日、愛知県名古屋市出身。74年に岩城滉一らとバイクチーム「クールス」を結成。75年に同チームの選抜メンバーでバンドを組み、ボーカルとしてデビュー。俳優としても76年に映画「暴力教室」でキャリアをスタート。84年にはソロ歌手として「泣かないで」が大ヒット。83年に石原プロモーション入り。主な出演作に「西部警察」や「あぶない刑事」シリーズ。身長180センチ、A型。

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