つんく♂涙、プロデュース曲に万感

 喉頭がんのため昨年10月に声帯を摘出した音楽プロデューサーのつんく♂(46)が9日、東京・学習院大学百周年記念会館で歌手・クミコ(61)のコンサートにサプライズ出演した。公の場に登場するのは7月3日のプロ野球・楽天-日本ハム戦(東京ドーム)での始球式以来、約3カ月ぶり。ステージでは、自身がプロデュース&作曲した子守唄「うまれてきてくれて ありがとう」をクミコが歌うのを聴き、何度も涙を拭った。

 クミコが歌い始めると、ステージ上のイスに座っていたつんく♂は、ハンカチを目頭に当て、歌を口ずさみながら、何度も涙を拭った。

 今年7月3日以来、約3カ月ぶりの公の場。「日本子守唄協会」の次世代に向けた新作子守唄として、クミコの新曲を、プロデュース&作曲した縁での出演だったが、湯川れい子氏の歌詞に込められた、尊い命への思い、クミコの歌声に感情を抑えきれなかった。

 降壇後は関係者を通じてコメントを発表。感謝を述べると同時に、「僕もこうやって命を残していただいたので、少しでも世の中のお役に立ちたい。生きている意義を感じられるような楽しい人生を歩んでいかなければと思いました」と声帯摘出という大きな試練を乗り越えていく決意を明かした。

 1曲のみの登場だったが、どよめきと大きな拍手で迎えられた。声を出すことはなく、身ぶり手ぶりで観客と意思疎通を図った。クミコにも自身のメッセージを代読してもらい「1人でも多くの人に耳にしていただけるチャンスがあれば、日本国中、とっても幸せな気分に浸れると思ってます」と曲への思いを伝え、さらにスマホを取り出し「何か聞かれたら答えようと思っていた」と書き込み「後ろにある花がとてもきれい」と伝えるなど、スムーズな“会話”で会場を盛り上げた。

 そんなつんく♂の思いを受けてクミコも「生で聴いていただけるので心を込めて歌った。大きな力になる作品。大事にする」と歌い続けていくことを誓った。

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