鎧塚さん 川島さんの最後の言葉明かす

 24日に胆管がんのため急逝した女優・川島なお美さん(享年54)の夫で、パティシエの鎧塚俊彦氏(49)が26日、都内で取材に応じて、川島さんとの別れの瞬間を明かした。

 亡くなる前夜の「ごめんね」が、最後の言葉になったという。「さまざまな面でバックアップしてくれて、本当に最高の女房だったと思います」と誇らしげで、歌手の大黒摩季(45)やタレントの神田うの(40)ら弔問客への感謝も示した。

 25日未明に川島さんが無言の帰宅をした際には、「気が動転しています」と多くを語らなかった鎧塚氏だが、突然の別れから2日、時折沈痛な表情を交えながらも気丈に、取材に応じた。この日は川島さんが眠る自宅の留守を知人に預けて、喪服の準備のために一時外出。帰宅時に10分間にわたって、最愛の妻への思いを語った。

 亡くなる前日の23日午後11時ごろ、川島さんの体調が急変して大量に吐血。「自分でも厳しいと思ったんじゃないかな。(洗面器などの)用意をしてなくて『悪かったね』と僕が言うと、『ううん、私こそごめんね』って。そのときは、(血で)汚したことに対してだと思ってたんですけど、そのうち意識が遠のいて…」。深い意味を込めたと思われる謝罪の言葉が、川島さんと交わした最後の会話になった。

 危篤状態となった川島さんだが、苦しむ様子はなく、安らかに息を引き取ったという。「僕の目をしっかり見て、『ハッ』と魂をはき出すような感じで力強かったです」と最期の瞬間を振り返った。

 前夜、弔問に訪れた大黒摩季や神田うのに続き、この日は、川島さんが大好きだったワインを持った弔問客の姿もあった。「僕よりも女房と付き合いが長い人がいっぱいいて、僕と知り合って変わったとか、僕の知らない話をいっぱいしてくれました。うれしい気持ちと、もっと応えるものがあったのかなと考えてます」

 6年7カ月-。濃密ながらも短すぎた夫婦生活に、さまざまな感情をあふれさせていた。

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