石原プロ 15年ぶりオーディション

 戦後を象徴するスーパースター、故石原裕次郎さんの妻で石原プロモーション会長の石原まき子氏(82)が7月31日、都内で、15年ぶりとなる石原プロの次世代スター発掘オーディション「石原軍団・全国総スカウト計画」の開催と、石原プロが「蘇える大地」(1971年)以来、46年ぶりに映画(2017年公開予定)を製作することを発表した。オーディションの1次選考は、急性心筋梗塞で自宅療養中の俳優・渡哲也(73)が務める。

 裕次郎さん生誕80周年企画「4K未来映像プロジェクト」の発表会見で、夢プランが次々と明かされた。

 俳優・徳重聡(37)がグランプリに選ばれた2000年の「21世紀の石原裕次郎を探せ!」以来となるオーディションは、全国約200のケーブルテレビ局と組んで、4K映像時代に輝くスターの発掘を目指す。グランプリ推薦者には300万円を贈呈。今の時代に合ったスターを求めるまき子氏は「明るくて健康で皆さんに尊敬される若者が選べれば」と“4K時代の裕次郎”誕生を期待した。

 「あなたの街のイケメン君」など15~24歳の男性を募集する大型企画の選考には、急性心筋梗塞で6月10日に緊急手術を受けた渡も参加する。10月までウェブやカラオケのDAMで募集し、11月の一次選考書類審査を「俺がやる」と豪語。400人に絞る作業を一人でこなすといい、初の一次審査員に燃える。

 二次選考の面接やカメラテストで40人、三次選考のウェブによる一般投票と面接で15人に絞り込む。最終選考は早ければ来年3月にも裕次郎さんゆかりの地・ハワイで合宿を実施。体調次第になるが、最終選考まで渡も関わる意向という。

 グランプリに輝いた男性は、裕次郎さんの悲願だった石原プロ製作の映画に出演。4K映像による新作刑事アクションが予定され、まき子氏は「映画にこだわった人ですから完成させてあげたい」と製作決定を喜んだ。映画は16年クランクイン、17年公開を目指す。

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