小田和正“最後のツアー”説を一蹴

 シンガー・ソングライターの小田和正(67)が18日、横浜アリーナで37万人を動員した全国ツアー「本日 小田日和」の最終公演を行った。ファンの間では『最後のツアーになるのでは』という声も上がっていたが、背中に「mata-ne」(またね)と書かれたシャツで登場し、“最後のツアー”説を一蹴。ファンに再会を約束した。

 6月28日の和歌山を皮切りに25会場50公演。地元横浜で迎えた最終日に「(ツアーの先々で)多くの人たちに励まされ、ようやくここ横浜にたどり着きました」と万感のあいさつ。満員1万5千人の拍手に感極まった表情を見せた。

 体幹トレーニングで身体を鍛え、週に2、3回のジムで走り込み。オフコース時代から変わらぬキーで澄み渡る高音を響かせる。アリーナに縦横無尽に張り巡らされた花道を走り、アリーナ後方の客席にも入りこんで歌うサプライズで、ファンと触れ合った。

 今回は67歳という年齢もあり、ファンの間では“最後のツアー”説も飛び交った。しかし、小田は背中に「mata-ne」と青い糸で刺繍された白いシャツを羽織って登場。スタッフにも内緒で製作したもので、シャイな小田らしい演出でファンとの「またね=再会」を約束した。

 ツアーは過去の楽曲だけではなく、新しい楽曲をひっさげて行うもの、というのが小田のポリシー。新作がなければツアーしない主義のため、必然的にツアーはアルバム発売のタイミングとなり、最近では約3年ごとの開催という周期になっている。

 この日のステージでは「昔好きだった曲を書いてみたい。そういう曲を書いてまた(ツアーを)やれるように頑張りたい」と新作と次なるツアーへの意欲を示し、「皆さんも体に気をつけて。また姿を見せてください」と小田流でファンに約束した。3年周期なら次のツアーは70歳となる。

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