谷村新司が惜別唱 さらば青山劇場よ

 シンガー・ソングライターの谷村新司(66)が18日、来春に閉館予定の東京・青山劇場で自身最後となる3日間のリサイタル「青山劇場 FINAL~CURTAIN CALL~」(17~19日)を開催した。開場翌年の1986年から03年までほぼ毎年、ロングリサイタルを年末に開催してきた谷村は、同劇場ならではの演出で全23曲、惜別の思いを込めて熱唱した。

 万感の思いがこみ上げる。ステージ中央で、ピンスポットのライトを浴びた谷村が、両手を挙げ観客の拍手に笑顔で応える。

 「このポーズが一番きれいに映える劇場なんだ」。そんな愛着を持つ場所での最後の公演。19日までの3日間のステージとなるが「天井にも床にも壁にも、お話させていただいた。劇場は喜んでいるよ」と会話を楽しんだという。

 同劇場の開場は85年。谷村は「大人がエンターテインメントを楽しめる場所を提供したい」と翌年から03年までほぼ毎年、暮れの定番公演として10日間以上のロングランのリサイタルを行ってきた。その数200公演以上。多くの楽曲を提供した山口(三浦)百恵さんも、引退後に何度かお忍びで見にきていたといい、この日は花が届けられた。

 劇場側から閉館前に「ぜひ公演をやってほしい」とオファーされ、実現した11年ぶりのステージでは、歌唱曲にもこだわった。同劇場で歌うことをイメージして制作し「この劇場以外では歌唱していない」という15分間に及ぶ楽曲「CORAZON(コラソン)」も11年ぶりに披露。アリス時代の代表曲「チャンピオン」も同劇場限定の演出で熱唱、全23曲を歌い上げた。

 「懐かしさがいっぱいある。いろいろ挑戦させていただいた学校みたいな場所。なくなるのはさみしい」と語った谷村。最後のステージまで、感謝の思いを届け続ける。

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