民主党の海江田万里代表（６５）が２５日、都内でデイリースポーツなどのインタビューに応じ、衆院選（１２月２日公示、１４日投開票）に向け、自身が好きな中国の思想家・魯迅の言葉「元々地上に道は無い　皆が歩めば道に成る」を挙げて、意気込みを語った。次世代の党のアントニオ猪木参院議員（７１）がプロレスラー引退時に残した詩「道」ばりの言葉とともに、民主党復活を目指す。

　決戦を前に海江田代表が怪気炎ダ～！！

　自ら「アベノミクス解散」と名付けた安倍晋三首相（６０）に対し、「“アベノリスク”隠し解散」と力説。首相が、流行語にノミネートされた日本エレキテル連合のネタを引き合いに、「解散を批判し『ダメよ～ダメダメ～』って言っているところがダメなんですよ」と野党を批判したことに、「大きなお世話」。さらに、繰り返し民主党を批判する首相に「度量に欠ける。一国の総理として見苦しい」とピシャリ。

　民主党の歴史的惨敗に終わった１２年衆院選では、海江田氏自身も東京１区で敗れ、比例復活だった。野党乱立から共倒れし、与党圧勝を許した前回を反省しながら、「民主党が、自民党に対する中心となって野党を糾合していく」と強調した。

　サプライズ解散により、選挙準備が遅れ、全選挙区での候補者擁立は厳しい。だが、そのことで逆に野党が選挙協力しやすい環境が出来上がった。実際、公示を間近に控えて、急ピッチで“野党共闘”が進むなど徐々にフォローの風が出てきたとあって、「（自民党の単独）過半数は阻止したい」と海江田氏の言葉にも力が入る。

　「元々地上に道は無い　皆が歩めば道に成る」と魯迅の言葉を引用しながら、猪木氏ばりに高々と拳を突き上げてみせた。