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Toshl告白(2)暴力支配とドサ回り

2014年8月26日

デイリースポーツのインタビューに応じたToshl=大阪市内

デイリースポーツのインタビューに応じたToshl=大阪市内

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 「確かに100%同意はしてなかったと思います。納得しているわけではないんです。彼らの言うところの抵抗をするわけです。そうすると『何抵抗してんだこの野郎』って、そこから暴力が始まります。だから自分もだんだんサレンダー(降伏)して、恐怖が伴ってますので、1%でも疑っているのが自分のエゴの強さなんだろう、醜いエゴなんだろう、って思うようになるんです」

 (次第にセミナーの事実上の資金源として酷使され、主宰者の作った楽曲CDを、自身のブランドを武器にドサ回りで販売。全国5000カ所を回り、売り上げは全て搾取されたという)

 「まず(98年ごろからのToshlの洗脳騒動報道の影響で、セミナー側に)迷惑をかけられた、営業もできなくなった、って言われるもんですから、自分が何とか。醜い自我の強い人間はせめてお金を稼いで主宰者に使ってもらうことが、せめてもの地球への貢献なんだと。要は僕みたいな人間が使うお金は醜い、彼らが使うお金は美しいものっていうことを、ある種信じ込んでいました」

 (3人兄弟の末っ子であるToshlは、92年に個人事務所の社長となった長兄がトラブル続きで解雇を余儀なくされたことなど、自身がカネと名声を得たことで家族や周囲が変貌したことに悩み、これが洗脳に耳を傾けた一因だという)

 「かなり大きな悩みの種でした。長兄も、あくまでビジネスをやっているので経営をしっかり担ってほしかったんですが、堕落してゆくような姿があって…」

 「小さい時は兄のそういうところは分からなかった。家族はいいものだと思っていましたので。ところがビジネスになり、お金のことが絡んだりすると残念ながら家族といえども変貌してゆく。逆に自分がそう(有名に)なったことがいけなかったんじゃないかと、自分を責めることもありました。そういうもの(セミナー)に巻き込まれ、墜ちてゆく、大きな要因であったとは思います」

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