「風立ちぬ」にベネチアも嵐の大歓迎

 「風立ちぬ」が1日(日本時間2日)、イタリア・ベネチアで開催中の「第70回 ベネチア国際映画祭」で公式上映された。

 上映の6時間前に行われた会見での衝撃が冷めやらぬ中、会場には満員1000人の観客が集まった。本編上映前にジブリのロゴマークが映し出されただけで大きな拍手が起こる異様な盛り上がりで、上映後には、約5分間に及ぶ嵐のようなスタンディング・オベーションが起きた。

 ヒロインの声を務めた女優・瀧本美織(21)は万雷の拍手に感極まり、大粒の涙。「(作品を)かみしめることができました。改めて凄いことだなと思って、(宮崎監督へ)感謝の気持ちを伝えたいです」と話した。

 2日付の現地各紙には「宮崎駿監督引退」の見出しが躍り、1面と中面で報じたコリエッレ・デラ・セッラ紙は「平和主義のおとぎ話がベネチアを魅了した」と評した。

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