人気ドラマを映画化した「のだめカンタービレ 最終楽章前編」(12月19日公開)の撮影がこのほど、オーストリア・ウィーンで行われ、主演女優の上野樹里(23)と俳優・玉木宏(29)が参加した。玉木は世界最高峰のオーケストラ「ウィーンフィル管弦楽団」の本拠ホール、楽友協会(ムジークフェラインザール)でオーケストラを指揮。小澤征爾氏も常演する“クラシックの聖地”でタクトを振り「圧迫感がすごい」と興奮を隠せなかった。
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玉木演じる千秋が指揮棒を振り下ろすと、壮厳なハーモニーがホールに響き渡った。“のだめ”こと野田恵を演じる上野も、演技を超えてうっとりと酔いしれた。撮影シーンは映画の冒頭部分。プラティニ音楽コンクールで優勝した千秋が、ご褒美として“クラシックの聖地”での指揮をすることになる場面だ。
ロケが行われた楽友協会は1870年に完成し、現在は小澤征爾氏が音楽監督を務めるウィーン国立歌劇場の楽団でもあるウィーンフィルの本拠地として、ウィーンで最も権威のあるコンサートホールだ。音響のよさは世界一との呼び声も高く、同ホールが映画の撮影で使用されるのは世界でも初めて。世界の名門楽団の演奏会が毎夜行われるため、わずか1日だけ使用許可が下りた。
同作は06年10月にフジテレビ系で放送された人気ドラマの劇場版。2部作で上映され、前編を今年12月に、後編は来春に公開される。
映画化に際してはスケールアップ。ウィーン以外にもフランス・パリ、チェコ・プラハなどでの撮影も予定されている。さらに、とことん本物にこだわり、そのハイライトが今回の楽友協会での撮影。楽団員もチェコのプロの交響楽団63人を動員し、観客役のエキストラもウィーン市民ら870人の協力を得た。
モーツァルトやベートーベンの曲に挑む玉木の指揮もドラマからグレードアップ。この日のために数カ月の特訓を行った。「役者では2度とできない体験。重みを感じつつ乗ってくる感じです」と力を込めた。女性楽団員の1人は「どんどん上手になるわ。カラヤンを見ているよう」とほれぼれしていた。







