福嶋の母、史上初の姉妹V喜ぶ

 「女子ゴルフ・サイバーエージェント・レディース・最終日」(1日、グランフィールズCC=パー72)

 38歳の福嶋浩子(フリー)が通算5アンダーで並んだキム・ハヌル(27)=韓国=とのプレーオフを制し、涙のツアー初優勝を果たした。姉の晃子(42)は通算24勝を挙げており、姉妹優勝はツアー史上初。首位で出た福嶋浩は3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75とスコアを落としたが、プレーオフ1ホール目に福嶋浩がパー、キムがパーパットを外して決着した。

 史上初の姉妹V。姉の晃子は今大会は1打及ばず予選落ちしたが、この日も妹の応援のためにコースへ。スタート前は「腰痛だからクラブハウスで待ってます」と話していたが、終盤のピンチにいてもたってもいられなくなり、コースに飛び出した。「私を見たら、安心できるかな」と、浩子の気づきやすい場所から応援した。

 今年、晃子は妹の変化を感じていた。「これまでは『私なんて全然』って決めつけてたけど、今年は違った。優勝したいと目標を持つようになった。これくらい戦えると確信していました」という。

 プロ野球の大洋、広島で活躍した父・久晃氏(69)は現在、岡山・関西高の参与として野球部を指導しており来場できなかったが、母・しず江さん(68)は「『長尺パターがダメになったので、今年でやめる』なんて言ってた。私も『ティーチングに絞ったら』なんて。それがこの優勝。堀姉妹より早く(姉妹優勝)できてよかった」と笑顔で娘をねぎらった。

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