松山が堅首 白熱の日米ライバル対決

 「ダンロップ・フェニックス・第3日」(22日、フェニックスCC=パー71)

 今季国内2戦目の松山英樹(22)=LEXUS=が4バーディー、ノーボギーの67で回り通算14アンダーに伸ばし、単独首位をキープし、大会初Vに王手をかけた。2打差の2位に付けた米の新星、ジョーダン・スピース(21)とは4日間同組となり最終日最終組で決戦。米ツアーでしのぎを削る1歳下のライバルに「負けない」と必勝を誓った。石川遼(23)=CASIO=は68で回り、通算1アンダーで36位に順位を上げた。

 日米ヤングスターの意地と意地がぶつかり合った。最終18番パー5、松山がピン下5メートルのバーディーパットをねじ伏せれば、スピースはピン奥3メートルをきっちりと決め切り、バーディーを返した。

 最終日最終組で直接対決が決定。通算14アンダーで首位を堅持した日本のエースは「2打差で終われたのはすごく大きい。この貯金があると思わないであしたやりたい」と“一騎打ち”をにらんだ。

 この日もし烈なマッチレースだった。前半で2打差を付けながら、後半は11番から3連続バーディーを奪ったスピースに逆転を許した。17番でダブルボギーをたたいた米の新星を再逆転し、単独トップを奪回した。

 激戦をしのいだ貫禄のノーボーギー。「ショットは後半、散らばったけど、練習すれば戻る。パットも最後は入ったし練習すれば修正できる範囲」と納得顔で振り返った。

 ともに1勝を挙げる米ツアーでは次代の主役候補同士。しのぎを削る1歳年下と日本で4日間同組となるのも運命か。「これからアメリカでもそうした戦いを共にして行きたいし、最初の一歩としてジョーダンに負けないように。どんどん伸ばして行きたい」と必勝を誓った。

 世界の強豪がそろう今大会は41度目の開催。日本選手で制したのはわずか6人だ。「ホストプロとして結果を一番出したいと思っているし、この試合は日本人があまり勝っていない試合でもあるので勝ちたいという気持ちは強い」。アマ時代を含め最終日トップからの優勝は過去4度中、3度。得意の逃げ切りVで歴史に名を刻む。

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