「マスターズＧＣレディース・第２日」（２４日、マスターズＧＣ＝パー７２）

　１９位から出た渡辺彩香（２１）＝ユピテル＝が１イーグル、７バーディー、ノーボギーで回り、大会コースレコードタイの６３をマーク。通算１１アンダーに伸ばし、首位と１打差の２位に浮上した。大山志保（３７）＝大和ハウス工業＝が６バーディー、１ボギーの６７で回り、通算１２アンダーで単独トップをキープ。４月にツアー最年少優勝を果たした勝みなみ（１６）＝鹿児島高１年＝は４９位で予選を通過した。

　渡辺の怒とうのラッシュが止まらなかった。圧巻は後半１５番パー５のチップインイーグル。グリーン右からピンまで１０ヤード残る第３打をＳＷで打つと、球がカップに吸い込まれた。

　前半で３バーディーを奪うと、後半に加速した。１０～１２番で３連続バーディー。１６番もバーディーを奪い、昨年の横峯さくらに並ぶ大会レコードタイの６３をマーク。「チャンスでしっかり決められた」と、首位と１打差の２位に浮上した。

　３月のアクサレディス宮崎でツアー初優勝を果たした。６月の全米女子オープン、７月の全英リコー女子オープンと、２度の海外メジャーも経験。だが帰国後、夏場に体重が３キロ減り、不振に陥った。

　「とにかくおなかがすいたら食べる」。おにぎりなど、間食をラウンド中でも、夕食前にも取るなどして回復。１７２センチの長身から放ち、最大の武器とする飛距離は戻った。

　パー５のホールは常に２オン狙いだ。調子のバロメーターとなるイーグルは今大会２つ目。今季は６つ目となり、全選手の中でトップタイを誇るだけに「内容は最高」と充実感をにじませた。

　サッカー日本代表ＭＦ本田圭佑（ＡＣミラン）の大ファンで、最近の活躍がうれしくて仕方がない。「得点ランキングトップ。うれしいし、かなりやる気になります！！」。渡辺が好位置から２度目の“Ｖゴール”を目指す。