宮本4年ぶりV 念願叶ったCAと撮影

 「ANAオープン・最終日」(21日、札幌GC輪厚C=パー72)

 首位から出た宮本勝昌(42)=ハートンホテル=が通算18アンダーで並んだ谷原秀人(35)=フリー=とのプレーオフを制し、2010年の日本ゴルフツアー選手権以来、4年ぶりとなるツアー通算9勝目を飾った。プレーオフ1ホール目、7メートルのバーディーパットを沈め、激闘に決着をつけた。表彰式では念願のANA客室乗務員8人と記念撮影し、「夢がかなった」と大喜びした。

 表彰式でANAの新制服に身を包んだCA8人が宮本に近づいてきた。「ううー、来たー。夢がかなった」。ヒーローは顔をにやけさせ、優勝記念撮影の喜びに浸った。

 ともに首位から出た谷原と最終組で激闘を繰り広げた。前半を単独首位で折り返したものの、後半14番で1打のリードを許した。それでも「CAと写真を撮る」という執念で必死に粘る。16番で10メートルのバーディーパットを沈めると、17番パー5では残り123ヤードの第3打を80センチにピタリ。谷原に追い付いた。

 18番で行われたプレーオフ1ホール目。第2打をピン左7メートルに付けると「イメージ通り」とスライスラインに乗せてねじ込んだ。4年ぶりの勝利に力強くガッツポーズ。約20年、師匠の芹沢信雄の下でともに切磋琢磨(せっさたくま)してきた藤田寛之(45)と抱き合った。

 20代で賞金王争いするなど先に活躍したのは宮本。だが40代になって勝ちまくる藤田と完全に立場は逆転した。「藤田さんに比べて自分はどん欲さが薄い。だから優勝のサイクルが遅い。でもやっぱりこれで練習の大切さを感じた」。

 「ウルッ」とではあるが藤田を予告通り泣かせ、CAとも記念撮影。2つの目標を達成し12月の日本シリーズJT杯への出場権も獲得した。「日本シリーズにかける思いはCAに負けない」。若々しい42歳は次なる目的を定めた。

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