遼5位に「ゴルフ自体悪くなかった」

 「中日クラウンズ・最終日」(4日、名古屋GC和合コース=パー70)

 逆転優勝を狙って最終組でラウンドした石川遼(22)=CASIO=は2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72とスコアを落とし、通算4アンダーで5位に終わった。3バーディー、1ボギーの68で回り、通算11アンダーとした金亨成(33)=韓国=が今季初優勝、ツアー通算3勝目を飾った。今野康晴(41)=京葉CC=が6アンダーで日本人最高の3位に入った。

 石川は上だけを見ていた。首位を走るのは3打差の金亨成。前半のアウトはパーでのしのぎ合い。ただし、内容では石川が上回っていた。プレッシャーからか、金亨成のショットは乱れ、何とかパーを拾っていく。

 石川は2番から6番まで、すべてパーオンし、バーディーパットをことごとく外してしまった。勝負の分かれ目は7番181ヤードのパー3。風は右から左に吹いていた。最初に打った石川のショットは風にあおられて、左のバンカーに。そこから一発で出せず、ダブルボギーをたたいた。

 「ぼくのショットを見て、ヒョンソン(金亨成)は風を読み切ってカップにつけた。見事なショットだった」と、このラウンドで初めてバーディーを取った金亨成を称えるしかなかった。

 一気についた6打差で、金亨成を楽にさせてしまった。リラックスして長いパットを入れ続ける相手に対して、石川は再三、決めなければいけないパットを外した。

 「何が悪いというわけじゃなかった。ただグリーンのスピードに最後までうまく対応できなかった。ゴルフ自体は悪くなかった」と石川。あるときは高い弾道でボールを止める。またあるホールでは低い弾道で、強風の下を通す。ティーショットにしても、アイアンを持つ選手からドライバーで攻める選手まで、いろいろな戦略が考えられる。それが和合。「すべての技を使い切りました。こういうコースでツアーをもっとやってほしい。でないと成長しない」と石川は言い切る。

 4日間トータルで考えると、常に上位をキープし、優勝争いに顔を出し続けた。米ツアーではなかなかできない経験は、きっと石川の今後の糧になるはずだ。

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