大津 大たたき“歴代ワースト”101

 「東建ホームメイトカップ・第1日」(17日、東建多度CC=パー71)

 男子の国内初戦で、主催者推薦によりツアー初出場の大津将史(42)=フリー=が3度のダブルパーなど、30オーバーの101をたたいた。日本ツアー機構によると、記録が残る1985年以降、鈴木規夫が1987年の東海クラシックでスコア記入ミスにより記録した122に次ぐ、歴代2位の最多スコア。66で回った新人の大堀裕次郎(22)=フリー=ら5人が首位に立った。

 101回の1打1打が大津の人生そのものだった。「今日は途中でくさりそうになったけど、開き直って頑張った。人生と一緒ですよ」。全身ショッキングピンクのウエアに似合わない、枯れた笑みを浮かべた。

 1番でバンカー脱出に3打を要し、いきなり「8」をたたいた。その後もOB、池ポチャを繰り返した。スコアの記入ミスを除き、事実上のツアーワースト記録。「持っていた9個のボールが最後までもつかとハラハラだった」と、自虐的に振り返った。

 15歳でゴルフを始め、90年の日本ジュニアに出場経験があるものの、それ以降はゴルフから離れた。30歳の時に勤めていた会社を辞めるなど不遇の時代を経て「人生のやり直しをしたい」と、30歳だった02年にQT初挑戦。ツアー出場という夢が芽生えた。

 転機は昨年暮れのフィリピンでの試合出場。「今の仕事で親交がある(元俳優で今大会名誉顧問の)菅原文太さんがそれを知って出場を推薦してくれた」と、主催者推薦で出場が実現した。

 会場に佳子さん(18)、愛美さん(15)、那奈子さん(12)を呼んでのラウンド。「チャンスをいただいたので、子供に背中を見せられたらと思って」。首位に35打差の131位発進を気にするそぶりもなく、大津は最後まで夢心地だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス