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D・ジョンソン、バンカーの悲劇

 プレーオフ18番2打目、バンカーショットを打つダスティン・ジョンソン(撮影・平岡 純)
 プレーオフ18番2打目、バンカーショットを打つダスティン・ジョンソン(撮影・平岡 純)

 「全米プロ選手権最終日」(15日、ウィスリングストレーツ・コース)

 メジャー初優勝を目前にしていたダスティン・ジョンソン(26)=米国=がバンカーの悲劇を味わった。1打リードで迎えた最終18番で荒地(ラフ)と勘違いしてクラブを地面につけ、ホールアウト後に2罰打が加わりプレーオフ進出を逃した。約1200個あるバンカーだらけのコースならではの悪夢だった。新鋭マルティン・カイマー(25)=ドイツ=が、通算11アンダーで並んだバッバ・ワトソン(米国)と3ホール制のプレーオフを制して、メジャー初優勝。タイガー・ウッズ(米国)は通算2アンダーの28位に終わった。

  ◇  ◇

 メジャー初Vを手繰り寄せていたD・ジョンソンが、最後に泣いた。1打リードで迎えた最終18番パー4。ドライバーショットを、右の大観衆の中に打ち込んだ。ボールは観衆に踏み固められ、ゴミが散乱する砂地の上に落ちた。

 「あそこがバンカーだなんて思わなかった。荒地だと思った」。何の疑いもなく、クラブを砂地にソールして第2打を打った。決めれば優勝と思っていた1・5メートルの“パーパット”を外したものの、ボギーで上がった。プレーオフに持ち込んだはずが、スコア提出所へ向かったとき、競技委員が近寄ってきた。

 「バンカー内でソールしたね」。コース内に1200個のバンカーがあるコースならではの悪夢。ロープ外のバンカーは観衆に踏み固められており、荒地と思い込むのも無理はなかった。

 ルール上は「ロープ内外を問わず、すべてバンカー扱い」‐。第2打の前にクラブを砂につけたと指摘されたため、2打罰が科され、一度は「5」と記したスコアカードを、泣く泣く「7」で申告。トリプルボギーとなり、プレーオフ進出の道が閉ざされた。

 結局5位に終わり「最後にこんなことになるなんて…。18番のパーパットを決めていれば」と涙目で悔やんだ。今年の全米オープンでは、単独首位で迎えた最終日に82と崩れた。飛ばし屋で知られる26歳は、つかみかけていたメジャー優勝を2度も逃したが「18番の不運以外は、いいプレーができたからハッピーだ」と、自らに言い聞かせていた。

(2010年8月16日)

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