「ミズノ・オープンよみうりクラシック最終日」(28日、よみうりCC)
遼クン決めた!ツアーV3&初の全英切符!首位で出た石川遼(17)=パナソニック=は73で回り、スコアを1つ落としたものの通算13アンダーで今季初優勝、昨年11月のマイナビABC選手権(兵庫)以来となるツアー通算3勝目を挙げた。前半で2位に5打差をつけた石川は12番パー4でOB2発から「9」の大叩き。リードを使い果たしたが、16番で劇的なイーグルを奪い、最後は3打差をつけて逃げ切った。今大会上位4人に与えられる全英オープン出場権も初めて手にした。
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こんなドラマチックなシナリオは、ゴルフの神様だって思いつかない。ワクワクさせて、ハラハラさせて、最後はかっこ良くキメた。最終18番、1メートルのウイニングパットを沈めると、石川は両腕を突き上げ、波瀾(はらん)万丈の一日に思いをはせるように天を見上げた。
「谷あり山あり。試練のラウンドでした」-。前半を終えた時は5打差をつけていたが、12番で悪夢が待っていた。初日から完ぺきだったドライバーに突如、異変が起こった。第1打を左の林へ打ち込むと、打ち直しの第3打も再び林の中へ。「頭の中が真っ白になった」。2度目の打ち直し(第5打)もあわやOB3連発という際どさで左のラフへ。結局7オン2パットの「9」。リードは一瞬で消滅した。
アップダウンの激しいコース。疲れからスイングの際に下半身が止まってしまい、体重移動ができていなかった。われを失いかけた17歳に「ドンマイ、ドンマイ」とギャラリーから励ましの声が飛んだ。「お父さんから『3連続OBしても気にするな』と言われていたことを思い出した。まだ並ばれただけ。気持ちをリセットできた」。
再び1打リードして迎えた16番パー5。ここでミラクルが起こった。第2打をグリーン右のラフまで運び、第3打はピンまで残り30ヤード。SWで転がしたボールは、2段グリーンをスルスルと駆け下りてピンを直撃。そのままカップに沈んだ。
アマチュア優勝した07年のマンシングウェアKSB杯の最終ラウンド、勝利を決めた17番のバンカーショットを再現するようなシーンに「マンシングのことは頭に浮かんだ。狙ってないのに入っちゃった感じ」。地鳴りのような大歓声には「耳が痛くなった」。上下とも真っ赤なウエア。「僕の気合の表れです」。燃え上がる勝利への執念が、土壇場でのスーパーイーグルを呼び込んだ。
ツアー通算3勝目。これまでの2勝とは明らかに手応えが違う。「1年間、必死にドライバーを練習してきた成果を出せた。スイングのリズムやタイミングに、これまでにない自信をつかむことができた。これからも優勝争いはできるんじゃないかな」。今年3月に52歳の若さで死去した中学時代の恩師、森本洋二先生に捧げる勝利でもあった。「先生もきっと、天国で喜んでくれていると思う」。プロ2年目。強烈な向上心でひたすら前へ進んでいく。








