ホーム > スポーツ > 安藤美姫バックナンバー

美姫逆転V!女子最速ファイナル決定

 フリースケーティングで見事逆転優勝を果たした安藤美姫

 「フィギュアGPシリーズ第4戦・NHK杯・第2日」(7日、長野市ビッグハット)

 女子はショートプログラム(SP)で2位だった安藤美姫(21)=トヨタ自動車=がフリーで逆転し、合計162・55点で今季GP2連勝を果たし、シリーズの上位6選手で争う12月のファイナル(東京)進出を決めた。安藤はGP通算3勝目。中野友加里(プリンスホテル)は4位だった。男子は右ひざ手術を乗り越えて2シーズンぶりにGPに復帰した高橋大輔(23)=関大大学院=が4位、小塚崇彦(トヨタ自動車)は7位に終わり、ブライアン・ジュベール(フランス)が優勝した。

  ◇  ◇

 銀盤に降り立ったクレオパトラが、再び逆転劇を演出した。序盤の3回転ルッツがいきなり回転不足。それでも安藤は慌てなかった。

 「失敗の後は落ち着いて滑ることができた。SPよりはしっかりと気持ちを込めて演技ができましたね」と、フリーのテーマである古代の女王が乗り移ったかのような圧巻のパフォーマンス。表現力を示す5項目の構成点では、1人だけ7点台中盤を並べる断トツの得点をマークし、他を圧倒した。

 「最悪の演技」と振り返ったSPからの気分一新のため、フリー衣装をロシア杯から変えた。ブルーを基調に、金色の装飾をほどこしたきらびやかなドレス。左胸にはクレオパトラの愛でた花をあしらい、右胸にはエジプトの国鳥である鷲。さらに左腕には蛇の巻き付いたインパクトのある衣装に身を包み、曲との一体感を生み出した。

 ファイナルでは日本人最上位のメダリストに与えられるバンクーバー五輪代表内定を狙う。4年前のトリノ五輪の代表選考では、最終選考会の全日本選手権で6位に終わったが、それまでの選考ポイントで代表入り。その経緯がバッシングの対象になった。「何で?と思った人もいた。いろんな批判の言葉があった」。

 ただ、喧噪(けんそう)を増す周囲を、今は冷静に受け止められる。「連勝はできたけど、内容的には心から喜べない。まだ五輪が見えたとは思っていません」。ここまで“頼みの綱”の感があった4回転ジャンプについても「練習はしてるけど、試合で使える完成度じゃない。あまり重要視はしてない」と、淡々と割り切れる余裕もある。酸いも甘いもかみしめ、たくましくなった21歳。今度は有無を言わせぬ結果で五輪切符を奪いにいく。

(2009年11月7日)






Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp