【２０１１年４月２１日付デイリースポーツ記事より】

　「阪神４－５巨人」（２０日、甲子園）

　やっと勝利の女神がほほえんでくれた。九回に１点差まで迫られ、ヒヤヒヤものだったが何とか連敗を３で止めた。原監督は「ヒヤヒヤは慣れてるけど」と苦笑いを浮かべて振り返った。

　ターニングポイントは七回裏だった。１点を勝ち越されてなおも２死一、三塁のピンチ。ブラゼルのフライを追いかけた二塁・脇谷だが、まさかの落球をしたように見えた。「すれすれのところで捕りました」と脇谷。落球ではなくアウトになり、これで流れが変わった。

　その直後、１点を追う八回には、打線が奮起して集中打を浴びせて３点を奪い逆転した。これに指揮官は「追い風というか、いい流れが来ていますね」と満足そうに振り返った。

　万が一、落球で相手に追加点を与えて敗れるようなことがあればチームにとっては致命傷。それを回避しただけに、ラッキーといえる試合だったかもしれない。「勝てたというところがうちにとって大きい」と原監督。

これでチームは勢いに乗るかもしれない。