原監督 沢村の先発固執に異例の一喝!「沢村あっての巨人じゃない 巨人あっての沢村」

 【2013年1月16日付デイリースポーツ記事より】

 巨人・原辰徳監督(54)が15日、客員教授を務める千葉県勝浦市の国際武道大で特別講義を行った。授業の中で学生から沢村拓一投手(24)の抑え転向プランについて質問されると、先発に固執する同投手を“一喝”。チーム方針に従うべきとの考えを示した。今後、本人とも話し合い、起用法も見極めることを明言した。

 原監督の表情がみるみるこわばった。授業中、学生から沢村の抑え転向について質問された時だ。起用法を語る前に指揮官は「沢村あっての巨人じゃないから。巨人あっての沢村だから」と沢村本人を“一喝”した。

 それなりの事情があった。原監督は昨年12月に「十分、可能性あるんじゃない」と沢村の抑え転向プランを披露。新人時代の2011年に11勝(11敗)、昨季10勝(10敗)で貯金がないことも理由だった。だが沢村は同年12月に「先発をやりたい気持ちが強いですし」と堂々と先発に固執する考えを明かしていた。

 指揮官としては、選手はチームのためにその方針に従うのが当たり前との考え。「その部分は十分、理解しているだろうし。巨人のローテーションを守りたいんだということは十分、伝わってきました」との見解も示した。

 だが希望通り先発するための“ハードル”は高い。改めて「この2年間貯金していないという現実があるわけだな。そういう点ではプロの世界は厳しい」と苦言。昨季15勝6敗の内海を引き合いに出し「内海同様、多く貯金できる先発ピッチャーになってもらいたい。これが僕の希望」と語った。

 肝心の起用法については「適材適所の中でね、チームをつくるのは重要。彼としっかり話をして、実力も見て」と今後、見極める。学生の前での異例の叱咤(しった)激励。あとは沢村が結果で応えるしかない。

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス