日大出身・川上竜昌 相撲一家の一番星へ 兄は元十両竜虎、叔父は尾上親方「(2人を)超します」亡き祖父へ恩返しの活躍誓う

 背筋量を計測する川上竜昌
 新弟子検査を受ける川上竜昌
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 大相撲名古屋場所の新弟子検査が7日、名古屋市内で行われ、元十両竜虎の弟で、尾上親方(元小結浜ノ嶋)のおいにあたり、昨年の全国学生選手権8強で幕下最下位格付け出し資格を持つ日大出身の川上竜昌(22)=追手風=ら4人が受検。全員が身長1メートル67以上、体重67キロ以上の体格基準を満たし、内臓検査の結果を待って初日に合格者が発表される。

 はやる気持ちを抑えながらも、口調は熱を帯びた。「やっと入門できた。気合が入っています。兄を、叔父さんを超します」。185センチ、122キロの肉体、端正な顔立ちの川上が、幕下最下位格でデビューする場所を見据えた。

 4つ年上の兄、竜虎は文徳高から17年初場所で尾上部屋から初土俵。十両に上がったが右足首の故障に苦しみ、23歳だった21年秋場所で引退。現在は奄美大島で働く兄から「稽古を頑張るのは当たり前。一番はけがをしないこと。けがには気をつけて気合を入れろ」と激励された。自身も左足首の故障でデビューが遅れただけに、その言葉が身に染みる。

 叔父の尾上親方の小結を上回る関脇が目標。熊本県宇土市出身で、新入幕の草野、夏場所で幕下最下位格付け出しでデビューした花岡とは幼なじみだ。しこ名は「竜翔」に決まり、下の名前は父の昌士さんと日大相撲部で同級生だった追手風親方(元幕内大翔山)が現役時代に用いた「裕康」となる予定だ。

 学生時代は右四つからつり、うっちゃりを得意としたが、「拝みながら前に出ることを意識する」と取り口を改造中。大栄翔の内弟子で、ぶつかり稽古では「前に出ろ」と胸を出されている。

 熊本県相撲連盟理事長を務めた祖父、濱洲昌明さんが今年2月に88歳で死去。「祖父がいないと相撲をしていない。『(プロでの)相撲を見たい』と言われていました」。恩返しの活躍を誓う。

 ◆川上 竜昌(かわかみ・りゅうしょう) 2002年10月1日生まれ、熊本県宇土市出身。5歳から宇土少年相撲クラブで競技を開始。小学生までに水泳、ゴルフ、サッカーも経験。鶴城中、文徳高を経て日大では全日本大学選抜金沢大会、東日本学生体重別大会115キロ未満級、東日本学生体重別大会無差別級を制しアマ3冠。身長185センチ、体重122キロ。学生時代の得意はつり、投げ。家族は両親、兄、姉、弟。

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