尊富士に昨年春場所の優勝レリーフ贈呈 1年間の変化は「給料が増えたことかな」
大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)を前に優勝レリーフ贈呈式が26日、大阪市北区の造幣局で行われた。昨年の同場所で110年ぶりの新入幕優勝を飾った尊富士(伊勢ケ浜)が、後藤健二理事長から贈られた。
昨年は14日目の取組での右足首負傷を乗り越え優勝。「大阪に来たら1年前を思い出す。大阪には運もある。応援してくれる方に恩返ししたい」と決意を語った。
昨年の春場所以降は右足負傷による休場、部屋では尊敬する照ノ富士親方(元横綱)の引退などさまざまな出来事があった。1年前との変化を問われると「給料が増えたことかな」と笑いを呼んだ上で「そんなに1年で変わるものではない。この地位の上、次があるので」と先を見据えた。
部屋で6人いる幕内力士。その最上位となる西前頭6枚目で臨む春場所。「(稽古で)集中するのは午前中。あとは体調管理が大事」と意気込みを口にした。前日の大阪府庁訪問、この日の夜には維持員の集いに参加するなど多忙だが、細心の注意を払っているようだ。
造幣局は1948年春場所から、千秋楽に造幣局長杯(現造幣局理事長杯)を優勝力士に贈る。1999年春場所の若乃花から、場所前に前年優勝力士をモチーフとした純銅製のレリーフを贈呈。立体的なレリーフを手にした尊富士は「デザインがいいですね。似てました。似てないとおかしいか」と笑顔を見せていた。




