元嘉風の中村親方「理想だった部屋ができた」 部屋新設に伴う神事で安全と繁栄祈願

 部屋の新設に伴う神事を終え、記念撮影する中村親方(前列左端)と力士ら
 神妙な面持ちで柏手を打つ中村親方
 部屋の新設に伴う神事を終え、記念撮影する中村親方(中央左)と友風(同右)ら
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 大相撲の中村部屋で12日、部屋の新設に伴う神事が執り行われた。引っ越しと片付け作業を終えた東京都墨田区の部屋で、中村親方(元関脇嘉風)や幕内友風らが神妙な表情で安全と繁栄を祈願。同親方は「神様をお迎えして気持ちが引き締まった。弟子と一緒に相撲道にまい進していきたい」と心境を語った。

 二所ノ関部屋付きだった中村親方が今月1日付で独立し、8人の力士らも転籍。10日に土俵つきを行い、3階のトレーニングルームなどとともに環境が整った。週明けには本格的な稽古を再開する予定。夕方に相撲をとる日も設けるなど、稽古方法も追求していくという。

 中村親方は「理想だった部屋ができた。きちんと活用して、力士を強くすること、番付を上げることが目標。今までの相撲の伝統を残しつつ、自分の形を作っていきたい」と充実感たっぷり。部屋頭の友風は「またさらにやりがいを感じた。みんなで試行錯誤して、関取だったら関取、若い子だったら若い子たち、それぞれ自分の境遇が生かせるように、みんなの意見を聞いて一丸となってやっていきたい」と抱負を口にした。

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