大相撲 朝乃山が「大関に戻れるように天国から見守って下さい」亡き先代高砂親方に誓う 師匠の爪がお守りに
大相撲で大関朝潮として「大ちゃん」の愛称でも親しまれた先代高砂親方(長岡末弘さん)のお別れの会が5日、都内のホテルで行われた。愛弟子の朝乃山は「近大の大先輩ですし、尊敬する親方でした」と語った。
祭壇で優しくほほ笑む師匠の遺影を見て「もう一回、大関に戻れるように天国から見守って下さいと伝えました」と明かした朝乃山。先代高砂親方は新型コロナウイルス対応のガイドラインに違反で退職届を提出し、自身も出場停止の処分が下った中、「辛抱して腐らず頑張れ」と声をかけられていたという。
「入門してから、先代の高砂親方にずっと指導していただきまして。九州場所で亡くなったというのを聞いて、実感がなかった」と朝乃山。「おかみさんから九州場所から帰ったときに師匠の爪をいただいて。僕のお守りのところに添えてあります。無くしたらいけないので」というエピソードも披露した。
「常に前に出て、自分の相撲を取れと言われた。残りの現役生活も悔いなくやっていきたいし、もう一回、高みを目指してやっていきたいです」と決意を込めた朝乃山。どんな時でも笑顔で優しく励ましてくれた師匠のために、もう一度、大関の地位に返り咲く。




