元寺尾の錣山親方死去から一夜 角界悲しみ 同学年の元横綱大乃国の芝田山親方も沈痛「早すぎる」
大相撲の元関脇寺尾の錣山親方(60)=本名・福薗好文さん=が亡くなってから一夜明けた18日、都内の錣山部屋を元横綱大乃国の芝田山親方が弔問に訪れた。
芝田山親方は「一日も早い回復を祈ってますと、便りを送ったところだった。彼は自分と学年も一緒。早すぎる。残念だ」と沈痛な面持ちで語った。金星を3つ配給しており「鋭い当たりからの突っ張りが彼の特徴だったし、昔の懐かしい映像が目に浮かぶ。同学年でお互いやっぱり倒してやろういう気持ちがあったし、それがいい取組を生んだと思う。心からご冥福をお祈りします」と、偲んだ。
錣山親方は1963年2月2日、鹿児島県出身。父は元関脇鶴ケ嶺、母は25代横綱2代西ノ海の孫娘、長兄は元十両鶴嶺山、次兄は元関脇逆鉾という力士の家系に生まれた。
79年7月場所で初土俵を踏んだ時には体重が85キロしかなく、増量に苦労した力士だったが、強く速い突っ張り、押し、いなし、はたき、下手投げを武器に出世し、85年3月場所新入幕。最高位は東関脇で、三賞は敢闘賞3回、殊勲賞3回、技能賞1回を獲得した。角界きっての美男力士、筋肉質のそっぷ型力士として女性に絶大な人気を誇った。





