“最後に白鵬に勝った”御嶽海 万年大関候補卒業へ「分析の量と幅を広げ」

ぶつかり稽古をする御嶽海(代表撮影)
四股を踏む御嶽海(代表撮影)
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 大相撲の関脇御嶽海(28)=出羽海=が22日、都内の部屋で稽古後、取材に応じた。先場所は9勝止まりで大関とりに必要な2桁勝利に届かず、もどかしい場所が続く。

 「(先場所は)相撲の内容は全体的に良かった。押しには徹していた。体が動いていたし、相手も見えて、落ち着いた相撲が取れていた。前に出て、相手が崩れたところをはたいたり、さらに前に出たり。相撲の方向性はいいと思う」と、前だけを見据える。

 関脇で優勝2回を誇る実力は誰もが認める。九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)で関脇在位17場所、三役在位27場所ともに昭和以降6位タイとなる。一方、三役での10勝以上は4回しかない。

 「(先場所は)連敗は必要なかったと、毎回思う。もどかしいけれど、気持ちが原因というよりも、場所ごとに考えて対策を練って向かってくる相手に対応しきれていない日がある。こっちが準備したもの以上の出方をされた時、踏みとどまらないといけないのに、できていない。もう少し、自分が事前にする分析の量と幅を広げていければ、違ってくると思う」と相手の対策が今後は課題になる。

 三役で勝ち越しはできるが、目指すのはその上。万年、大関候補をもう卒業したい。「(三役維持は)コツコツと勝ち越しを積み重ねている結果としてこうなっている。特別な意識でやろうしているわけではない。記録に残ることはうれしい。でも、みなさんの期待は、そこじゃない。上(大関)を目指す意識は消してはいけない」と、意気込んだ。

 昨年を含め11月開催場所は、3年連続で負け越しと相性が良くない。「いいイメージが持てないなんて言っていられない。2桁は絶対に崩せない目標。求め続けなければならない。秋場所後は基本動作と押しの稽古をやってきて、来週の合同稽古の中で、九州場所に向けたテーマを定めていく」と力を込めた。

 元横綱白鵬(現間垣親方)が引退。「同じ時代に土俵に立てて、対戦もできて光栄だった。周囲からいろんなことを言われていても、きちんと準備して結果を残し、横綱の責務を果たされていた。最後に土俵で黒星がついたのは自分との一番だったみたいだけど、対戦するたびに何をしてくるか分からない怖さがあったし、常に裏をかいてきた。勝ちにどん欲で、一番にかける思いは誰よりも強いと肌で感じた」と、振り返った。

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