霧馬山 貴景勝撃破 25歳同い年格上を圧倒!怒とうの出足で2連勝

 「大相撲秋場所・2日目」(13日、両国国技館)

 西前頭2枚目の霧馬山が、25歳同い年の大関貴景勝を押し出しで撃破し初日から2連勝とした。突き押しをはね返し、怒とうの出足で圧倒。初日の新関脇明生に続き、成長株が格上を食った。かど番の貴景勝は痛恨の2連敗。新横綱照ノ富士はホープの豊昇龍を寄り倒して一蹴し2連勝。三役以上の勝ちっ放しは、はや1人となった。大関正代は小結高安を振り切り初白星を挙げた。

 同い年に気迫で負けない。貴景勝に頭でぶち当たった。圧力をはね返し、突き押しの猛攻。大関を下がらせ、最後は吹っ飛ばした。

 VS貴景勝は2勝目。「思い切り当たっていこうと。良かった、前に出られているのがいい」。インタビュー室で声を弾ませた。

 新関脇明生に続き、馬力自慢を連倒。今場所は豊昇龍、琴ノ若と並び、“U-25トリオ”の上位総当たり戦が注目される。次代の大関候補として霧馬山が能力を見せつけた。

 昨年九州場所、東前頭筆頭でわずか3勝。悔しさを糧に着実に力を付けた。今度こそ三役をつかむ。「(大関撃破は)大きい。最後まで思い切りやる」と闘志をあらわにした。

 合同稽古は連日、20~30番と番数を重ねた。「稽古をちゃんとやれた」と誰よりも追い込んだ自負がある。部屋付きの鶴竜親方(元横綱)に毎朝、受ける助言も大きい。この日も「しっかり当たっていけば大丈夫」と太鼓判を押され、言葉通りの快勝となった。

 体重は3キロ増の140キロ。細身ながら着実に馬力が増している。モンゴルの遊牧民出身。幼少期より馬に乗って鍛えた体は全身がバネ。狼のいる草原で牧羊生活を送った。培った野性の本能が違う。

 角界入り後、実家には仕送りを続ける孝行息子。勢いは十分、3日目、元大関の小結高安も突破だ。

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