阿炎“まげつかみ”反則負けの翌日に初白星 王鵬を押し出し

阿炎 に押し出しで敗れる王鵬(右)=両国国技館(撮影・三好信也)
王鵬(右)を押し出しで破った阿炎=両国国技館(撮影・棚橋慶太)
2枚

 「大相撲秋場所・2日目」(13日、両国国技館)

 元小結で東十両5枚目、阿炎(27)=錣山=が王鵬(21)=大嶽=を押し出して初白星で1勝1敗とした。立ち合いは互角。よく見ていなして相手を崩し、一気に仕留めた。

 若きホープ相手に経験の差を発揮。ただ初日に続き、待ったをかけるなど、立ち合いがしっくり来ない。「落ち着きがない。慌てている。落ち着いて少しずつ調子を上げていけるように」と語った。

 初日、魁勝(浅香山)戦は一時、勝ち名乗りを受けたが、まげつかみの反則で敗れた。「魁勝関の押す力が強くてとっさに指が(まげに)入ってしまった」と反省。切り替えてこの日に臨んだ。

 阿炎は昨年7月場所中、場所前に接待を伴う飲食店に通い、協会の定める新型コロナウイルス感染防止のガイドラインに違反。3カ月出場停止処分を受けた。引退届は協会預かりで次に問題を起こした場合は即受理される措置となっている。春場所、幕下で復帰し2場所連続で7戦全勝優勝を果たし、先場所、関取に返り咲いた。

 昨年7月場所時は新婚で、その後、娘も生まれている。

 再入幕も見える位置ながら「意識せず集中していく」と気を引き締めた。

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