JOC山下会長が五輪結団式で意義を再確認「不要不急のスポーツの価値、問われてる」

 23日に開幕する東京五輪の日本選手団の結団式が6日、都内で行われた。日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(64)が冒頭であいさつし、新型コロナウイルス感染拡大で史上初の1年延期を余儀なくされ、開催が危ぶまれたことにも言及。「コロナ禍で分断された世界で、スポーツは人と人をつなぐ。不要不急といわれたスポーツの価値が今、問われている。次の世代につながる五輪、未来に向けた新しい形の五輪と東京2020大会はさまざまな意味を持つ大会になる」と強調した。

 山下氏は、57年前の東京大会での自身の原体験も踏まえながら、大会の意義を改めて再確認。「世界の人々が日本を肌で感じ、日本の若い世代が世界に目を向ける、こんな機会は他にない。私が幼少期に開催された1964年大会はずっとテレビに釘付けで、日本選手が活躍し、日の丸が上がると、こめかみがじんとしたことを今でも覚えている。今回も日本代表選手の活躍で、私のような体験をする子供たちがいると思うと胸が高まる。夢や希望を伝えられる瞬間だと思う」などと語った。

 今回の東京五輪には、史上最多の合計582人の選手が出場する。「選手たちはこの1年間、逆風に揺れ、練習や試合のできない困難を乗り越え、それでも最善を尽くそうとしてきた。感謝と誇りを感じつつ、フィールドで思う存分輝いてほしい。開催を1年待った思いを胸に、自己を十二分に表現してほしいと切に願う」と述べた。

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