「中止すべきの声ばかりニュースに…」東京パラ100日前、JPC会長が嘆き節

 東京パラリンピックの開催まで100日となり除幕されたシンボルマーク「スリーアギトス」のモニュメント。右は大会マスコットの「ソメイティ」=16日午後、都庁(代表撮影)
 東京パラリンピックの開催まで100日のセレモニーで披露されたシンボルマーク「スリーアギトス」のモニュメントと大会マスコットの「ソメイティ」=16日午後、都庁(代表撮影)
 東京パラリンピックの開催まで100日のセレモニーで披露されたシンボルマークのモニュメントと写真に納まる(左から)鳥原光憲日本パラリンピック委員会会長、丸川五輪相=16日午後、都庁(代表撮影)
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 8月24日の東京パラリンピック開幕まで100日となった16日、東京都庁でセレモニーが行われた。日本パラリンピック委員会(JPC)の鳥原光憲会長(78)はあいさつで「コロナ感染拡大が予断を許さない状況で、国民の間に『いよいよオリパラが楽しみですね』という声が広がらないだけでなく、『大会を中止すべきだ』という声ばかりがニュースになり、大変残念でなりません」と、開催に否定的な現状を嘆いた。

 鳥原氏は「パラアスリートは(コロナ禍の)さまざまな制約の中で、どうすればやれるのか懸命に考えて日々の生活、トレーニングに工夫と努力を重ねて乗り越えてきた」とおもんぱかった上で、「今大事なことは、徹底したコロナ対策による安心安全な大会準備に全力を尽くしていることを国内外に繰り返し伝え続けること」と強調。「大多数の声なき声にも届くように、改めて大会開催の意義や、大会を招致した都市としての責任を誠心誠意訴えて、国民のみなさんに協力を呼びかけることだと思う」と、組織委や都、政府と団結しながら情報発信する重要性を述べた。

 また、大会開催の意義にも改めて触れ「多様性を尊重する社会、共生社会を育むまたとない機会となって、日本の将来の成長に好影響を与えるものだと思う。こうしたパラリンピックの価値が収穫を目前に損なわれることがないように、私たちは国民の皆さまに大会開催に向けて温かいご支援をお願いしたい」と呼びかけた。

 さらに「これまでに経験のないオリパラを成し遂げて、いかなる難局も乗り越える日本の力を世界に誇れるように、開催に向けてパラアスリートと共により一層努力したい」と締めくくった。

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