羽生のSPスピン0点 レフェリーが公式説明「足替え後、シット姿勢なく成立せず」

 男子フリーで演技する羽生結弦(代表撮影)
 男子フリーで演技する羽生結弦(代表撮影)
 メダルを首に下げ、笑顔を見せる羽生結弦(代表撮影)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(26日、ビッグハット)

 男子の競技終了後、日本スケート連盟は、ショートプログラム(SP)で、羽生の足替えシットスピンが0点と判定されたことについて、レフェリーの判断を発表した。

 吉岡伸彦レフェリー名で「フィギュアの採点システムでは各要素の要素名(基礎点)を認定するのは、技術役員の仕事、GOEとコンポーネンツを評価するのは審判員の仕事です。今回の件は基礎点の問題なので、審判員の評価ではなく、技術役員の認定に係る事項です。レフェリーは審判員の責任者ですが、同時に競技の責任者でもありますので、技術役員に確認した内容を下記のとおりお伝えします。関連するルールは『シット・ポジションのためには、回転脚の大腿部が少なくとも氷面に水平』『スピンの姿勢が成立するのは連続した2回転が必要』『足換えあり一姿勢のスピンの場合にはSPではどちらか一方の足で姿勢が成立していなければノーバリュー(0点)になる』で、これらは、今季からの新ルールプロスパーというわけではありません。羽生選手の足替えシットスピンについては、足換え前はシット・ポジションが成立していますが、足替え後は2回転連続したシット姿勢がなく、シット・ポジションが成立しておらず、ノーバリューという認定になりました」と、文書を公表した。

 SPでの羽生は圧巻の演技に見えたが、自己ベストの111・82点には届かなかった。原因は中盤のスピン。最後のジャンプのトリプルアクセル直後の足替えシットスピンが0点されていた。

 報道陣からの問い合わせにSP終了後、日本スケート連盟は吉岡伸彦レフェリーの回答として「他のもノーバリュー(0点)の選手があります。採点の理由をお答えすると、その選手のみフリーの演技での修正が可能となり公平性にかけますので競技終了までお答えできません。現時点でお答えできることは、理由についてはISUテクニカルハンドブックの該当する箇所を読んで頂きたい、ということだけです。競技終了後であれば、説明いたします」と、文書を発表していた。

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