「フィギュアスケート・全日本選手権」（２５日開幕、ビッグハット）

　２５日の競技開始を前に公式練習が行われた。アイスダンス転向後、初の全日本となる１０年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔（３４）と、村元哉中（２７）＝ともに関大ＫＦＳＣ＝も登場。高橋はデビュー戦となった１１月のＮＨＫ杯とは違う黒のパンツに、黄色いシャツの衣装を披露。「マスク」を演じるリズムダンス（ＲＤ）の曲掛けでは、序盤の演技を確認した後、村元と話しながらリンクをぐるっと回り、後半のツイズルを演技。残り５分から再びツイズル、リフトからのフィニッシュを確認。フィニッシュポーズは、村元が左足をあげる形に変更した。

　オンラインによる公式会見に臨んだ２人は、ともに今大会は「攻める」と明言。村元は「ＲＤはＮＨＫ杯からステップとか振り付けをところどころ変えているところが多いので一つ一つ確認した」と言い、「今回の全日本はＮＨＫ杯より攻めたい。アグレッシブに滑ろうという目標を持っている。先の目標のトレーニングの一部だと考えて余計なことを考えずに攻めていく」と宣言。高橋も「前回は初めてということで慎重な部分があったが、今回は思い切り攻めてどういう演技ができるが試すつもりで挑みたい」と同調した。

　衣装の変更について高橋は「前回もインパクトあったよかったが、哉中ちゃんとのまとまり感の部分で変えた」と説明。前回は白シャツに鮮やかな黄色のパンツだったが「スタイルの面で白、黄色、（シューズの）黒でぶつ切りに見えて、あまり大きく見えなかったので」と話した。

　ＮＨＫ杯では３組中３位。何度も輝きを放ってきた全日本の舞台で、新たな真価を発揮する。