朝乃山 11月場所後定年の師匠へ「一番は全員で勝ち越し」部屋一丸での恩返し誓う

若い衆のぶつかり稽古に胸を出す朝乃山(中央)
ぶつかり稽古をする朝乃山(右)
重りを持ってすり足する朝乃山
3枚

 大相撲の大関朝乃山(26)=高砂=が9日、東京都墨田区の部屋で11月場所(11月8日初日、両国国技館)に向け調整した。25キロの重りを持ってすり足を行い、下半身を強化。ぶつかり稽古で若い衆2人に胸出しをし、最後に若い衆にぶつかるなど精力的に汗を流した。

 通常の稽古に加え7月場所前から個人トレーナーと契約し、週3回、全身の筋力アップに取り組んでいる。「重りを増やしたり、回数を増やしたり。15日間戦える筋肉や体力をつける。体重がある分、力をつけないといけない。筋トレでフォローしてケガしないように」と語った。

 11月場所後に師匠・高砂親方(元大関朝潮)が定年。「相撲で勝って白星で恩返ししたい。自分だけじゃなくて高砂部屋の力士1人1人が師匠の指導を思い出し、1番いいのは全員が勝ち越しすることじゃないですか」と部屋一丸となり恩返しを誓った。

 師匠の教え通りにやってきたから今がある。「(教えは)シンプルで短文で終わる。その通りにやってきた。前に出ないと相撲を取れない。教えてもらってその通りだと思う。自分の相撲は器用ではない。この地位だと負けてはならない」と、気を引き締めた。

 秋場所は初日から3連敗。4日目から10連勝と巻き返し、優勝争いも食らい付いたが、最後は2連敗で終わった。「技術もそうだけど勝ち急いだりして落ち着きがなかった。心技体を見て、体しかなかった。技というか技術もなかったし、1番は心。心がないというか何というか。冷静な気持ちがなかったので。この3つがそろわないと15日間、勝てないことはないけど必要」と痛感。反省を糧に11月場所で雪辱の大関初Vを目指す。

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