元蔵玉錦の安達敏正さん葬儀・告別式しめやかに 井筒親方、大島親方らが参列

 9日に多発性骨髄腫のため67歳で亡くなった大相撲の元幕内蔵玉錦(ざおうにしき)さん=先代武隈親方、本名・安達敏正=の葬儀・告別式が13日、東京都内でしめやかに営まれた。最後に在籍した時津風部屋の時津風親方(元幕内時津海)と井筒親方(元関脇豊ノ島)、同学年で親交が深かった大島親方(元関脇魁輝)らが参列した。

 井筒親方は7月場所中に見舞いに行き、「正代らも調子がいい。見守ってやってください」と伝えて手を握ると、力強く握り替えされた、という。長い闘病生活で入退院を繰り返していた。「(7月)場所も持たない」と言われていたが、場所を見届けて旅立った。「やはり力士だなと思った」と井筒親方はうなずいた。

 元蔵玉錦さんは元横綱柏戸の鏡山親方の内弟子として伊勢ノ海部屋に入門。76年九州場所で新入幕し、幕内在位は24場所で金星は1つ。最高位は西前頭筆頭で83年に引退した。

 引退後は指導者となり、時津風部屋でも的確な助言を受けた井筒親方は「本当に相撲が好きだった。こういうところを見ているんだと。勉強になった」と言う。お酒も大好きで「飲んだら『うちの柏戸が』ってそんな話を何回も聞いた」と懐かしんだ。

 大島親方は同学年で気付けば毎日のように一緒にいた。「巡業が20日あったら18日は一緒だったな。朝の稽古も、夜、出かけるのも」としんみり。元蔵玉錦さんは昨秋に日本相撲協会を退職したが、親交は変わらず、定期的に会っていた。「また1人(同世代が)亡くなったな」と、さみしそうに話していた。

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