高校総体が史上初中止 コロナで安全確保困難…同時期の夏の甲子園開催判断に影響も

 全国高等学校体育連盟(全国高体連)は26日、ウェブによる臨時理事会を開催し、今夏に東北から九州の21府県で開催を予定していた全国高校総合体育大会(高校総体=インターハイ、8月10~24日)の中止を決めた。高校総体が中止となるのは1963年に第1回大会が行われて以降、史上初めて。多くの競技で高校3年生にとっては集大成となる舞台だが、新型コロナウイルス感染拡大の終息の見通しが立たない中で、苦渋の決断となった。

 今年の高校総体は7~8月に東京五輪の開催が予定されていたため、競技会場や宿泊施設の調整が難航し、当初は北関東4県による開催を21府県による分散開催に変更した。開催費の不足からクラウドファンディングや特別基金で寄付金を募るなど、関係者は苦しい状況の中で開催に向けて準備を進めていた。4万人の選手、役員が参加し、約60万人の観客が見込まれる中、規模縮小も検討されたが、ウイルスの猛威に安全面などの確保が難しく、断念せざるを得なかった。

 今夏に東海地方で予定されていた全国中学校体育大会(全中)も中止される方針が固まっている。

 高校総体と同時期に行われる日本高等学校野球連盟(高野連)が管轄する全国高校野球選手権(8月10日開幕)の開催可否の判断に影響する可能性が出てきた。春は各競技の全国大会が軒並み中止となり、当初、無観客を想定していた選抜高校野球は最終的に中止となっている。

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