五輪延期後の感染者急増 1日あたりが8倍に 海外メディア失望「眉をひそめる」

 米放送局ABCは9日、東京五輪延期が決定した3月24日以降、日本での新型コロナウイルス感染者数が大幅に増えていることについて「眉をひそめる」事態と報じた。

 日本では8日に1日に新たに確認された感染者が初めて500人を超え、9日も500人を超えた。「五輪の延期が決まる前、日本は大規模な発生を制御しているようにみえた。世界的なパンデミックにも関わらず、主催者は20年夏季五輪を7月24日に開幕する準備を進めるといい、アスリートにもそれを求めた」と指摘し、「延期決定以降、死亡者数は3倍に増加した。感染者と死者の急増は日本がそれまでコロナウイルスの感染について過小評価していたという推測を促した。ABCが東京で取材した日本人は五輪を予定通り開催するためにその数を低く抑えようとしていたと思うと語った」と、報じた。

 延期決定の3月24日時点で1日の感染者数は71人だったが、4月9日は578人で、約8倍となっている。

 海外メディアには、日本政府の対応が後手に回ったとの見方が出ており、これまで「東京では感染者が急増しており、非常事態宣言の対応は遅すぎる」(ロイター通信)、「大胆な措置をとるのが遅かった」(米CNN)、「東京五輪への未練を捨てられなかった」(朝鮮日報)など厳しい指摘が出ている。

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