羽生結弦 現役続行へ「今の限界の先へ行けるよう」コロナ禍で世界選手権中止も前向く

 国際スケート連盟(ISU)は10日、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、フィギュアスケートの今季最後の主要国際大会となる世界選手権(18日開幕・カナダ、モントリオール)を中止することを発表した。3年ぶりの世界王座奪還の期待が懸かっていた羽生結弦(25)=ANA=は、日本スケート連盟を通じてコメントを発表し、来季も現役として滑り続ける意思を示した。

 「中止になってしまったことは残念ではありますが、選手のみならず、見に来られる皆様や大会運営のスタッフの方々への感染拡大のリスクが、少しでも減ったことに安堵する気持ちもあります。このような状況の中で、選手に競技の場を設けようとギリギリまで尽力してくださったISUに感謝の意を申し上げます」と、開催に向けて尽力してくれた関係者への感謝をつづった。そして「今回の中止を受けて、新型コロナウイルスについて、また、ウイルス感染について考える機会ができたと思っています。このような対応がなされたからこそ、より一層、注意を払って生活していかなくてはと思いました」と、現在、世界を取り巻く状況を思いやった。

 「そして、今シーズンの最後まで応援してくださった方々、本当にありがとうございました」と、シーズン終了を報告した上で「来シーズンに向け、今の限界の先へと行けるよう、練習していきます」と、来季もさらなる進化を追い求めていくことを誓った。

 羽生は今大会でまだ成功例のないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)挑戦も視野に入れており、3連覇を狙うネーサン・チェン(米国)との戦いが注目されていた。

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