車いすバスケが東京パラリンピックから除外も IPCが「クラス分け基準」改善要求

 国際パラリンピック委員会(IPC)は31日、国際車いすバスケットボール連盟(IWBF)がIPCの定める選手のクラス分けに関するルールを遵守していないため、2020年東京パラリンピックの実施競技から除外する可能性を示唆した。

 IPCのアンドリュー・パーソンズ会長は「車いすバスケットボールはパラリンピックの中でも最も人気のある競技の1つだが、だからといって、規則を超えていいという訳ではない。アスリートの分類はすべてのパラリンピックスポーツに不可欠であり、どんな競技であれIPCアスリート分類コードに準拠しないことは、競技の完全性を脅かしかねない重大な懸念事項だ。悲しいことに、これは新しい問題ではなく、IWBFは数年間、この問題を承知していたし、われわれは対処するに十分な時間と機会を与えてきた」と指摘。5月29日までにIPCの承認した行動計画を実施しない限り、20年東京大会から除外する可能性を示した。具体的には障害の軽い4・0と4・5のクラスについての再評価が必要とされている。

 また、2024年のパリ大会からは、すでに除外が決まっているが、来年8月末までにIPCの基準が完全に満たされれば、取り消されるとしている。

 これを受けて、東京2020組織委員会も「大会準備やチケット販売が進み、大会に向けて準備しているアスリート、準備に関わってきた東京都や大会関係者、ボランティア、チケット購入者など競技を楽しみにしている方々も非常に多く、改善に向けたIWBFの早期アクションを期待します」と、コメントした。

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